両生類研究センターの鈴木菜花技術員、荻野教授(進化発生ゲノミクス研究グループ)と山形大学の越智准教授らとの共同研究の成果が国際科学誌(Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS))に掲載されました。詳しくは広島大学からのプレスリリースの「【研究成果】腎尿細管再生メカニズムの解析から再生を促進する薬剤を発見」をご覧ください(本件のプレスリリースは 8/8 現在未公開です。公開されましたらこの記事の中でお知らせします。 8/23 に公開されました。)。

 

本研究ではツメガエルを研究材料に用いて、腎臓の再生には転写因子KLF15によるアドレナリンシグナリングの活性化が必要なこと、アドレナリン受容体の作動薬を投与すると腎再生を促進できることを発見しました。ツメガエルとヒトの腎臓の構造はよく似ていることから、アドレナリンシグナリングを標的とした創薬を推進すれば、ヒトの新たな腎臓再生医療に繋がることが期待されます。