器官再生メカニズム研究グループ
研究紹介
有尾両生類に属するイモリは、極めて強い再生能力を持っています。彼らは四肢や尾、顎に加えて、角膜や網膜、脊髄、さらには脳や心臓までも再生することができます。これに対して私たちヒトやマウスの再生能力は極めて限定的です。同じ脊椎動物(背骨のある動物)でありながら、どうしてこのような大きな違いが生じるのでしょうか?
私たちは繁殖力に優れたスペイン原産のイベリアトゲイモリをモデルとして、この器官再生の機構、すなわち再生を可能とする仕組みと再生ができない原因を明らかにする研究に取り組んでいます。
また、国内外の研究者がイベリアトゲイモリを利用できるように、本種をリソース化するための研究や活動も行っています。
最近のトピック
- (7/31-8/2)国際会議Salamander Meeting 2024を開催しました。 2024-08-03
- イモリが去勢後におこる体重増加の仕組みを研究するモデルとなることを報告しました 2024-01-13
- イモリが腱を再生できる機構にマウスとの比較解析から迫る 2023-10-13
- 林が日本循環器学会で招待演者として研究発表を行います(2021年3月)。(2021/1/14) 2021-01-14
- 修士課程学生の生田さんが再生医療学会で発表します(2021年3月)。 (2021/1/14) 2021-01-14
研究室の1コマ
リューシスティック系統のイモリの産卵の様子です。このイモリは体表に黒色色素細胞が無い自然突然変異体ですが、黒い色素を持った卵を産みます。
スタッフ
*「広島大学研究者総覧」では教員の連絡先、教育担当状況、研究業績などが閲覧できます(公開項目は教員によって異なります)。
学生・大学院生
中尾 勇太(D3)
諸角 涼介(D2)
竹原 舞( D1)
榎本 英理子(M2)
中吉 智哉(M2)
賀 然(M2)
加本 拓海(M1)
清家 龍翔(M1)
山根 大和(M1)
暮石 琴乃(M1)
徐 俊傑(研究生)
田方 龍真(B4)
塚本 優太(B4)
グループからのメッセージ
私たちの研究室では学部学生や大学院生を募集しています。器官再生メカニズムの解明を目指した研究を行いたい方、イモリの驚異的な能力に興味のある皆さんの参加を待っています。
また、学内外の方々とも、イベリアトゲイモリを介した共同研究に積極的に取り組みたいと考えています。イベリアトゲイモリは、再生能力やがん化耐性の他にもたくさんの有用な能力や興味深い性質を持っています。興味がある方は、ぜひご連絡をください。