【本研究成果のポイント】
カエルのオタマジャクシの尾切断端から新たな肢が生じる現象を使って、尾の腹側だけでなく、背中側にも実験的に肢を誘導できることを世界で初めて示しました。
【概要】
広島大学両生類研究センターの田澤一朗助教および矢尾板芳郎教授は、カエルのオタマジャクシの尾の背中側に肢(あし:太ももを含む「足」とおよそ同義)を実験的に誘導できることを示しました。脊椎動物の背中側にも肢を発生させるポテンシャルがあることを発見したのは世界で初めてです。カエルのオタマジャクシの背中側に肢が生えたことは「再生中の尾において、部分的に頭尾軸と背腹軸の位置情報が逆転した」ことで説明できます。
本研究成果は、2017年12月に発生生物学関連国際科学雑誌「Development, Growth & Differentiation 12月号(59巻)p.688–700」にオンライン公開されました。
本研究成果につきまして、以下の通り記者説明会がありました。
日 時:平成30年2月2日(金)10時~10時45分
場 所:広島大学 東広島キャンパス 両生類研究センター3階 大セミナー室
出席者:広島大学両生類研究センター 助教 田澤 一朗
広島大学両生類研究センター 教授 矢尾板 芳郎
このニュースは中国新聞、NHK総合テレビ、広島テレビ、テレビ新広島により報道されました。
広島大学からのプレスリリースはこちら
このプレスリリースは注目を集め、2018年2月6日現在、「日本の研究.com」週間アクセスランキングの第4位です。