がん治療に使われる薬、ドキソルビシン(DOX)が水の中に住む生き物にどのような影響を与えるのかをアフリカツメガエルの心臓や細胞を用いて明らかにしました。

研究の結果、DOXはカエルの心臓の動きを弱め、細胞にダメージを与える活性酸素を増やす可能性が見えてきました。また、細胞のエネルギー工場であるミトコンドリアの働きにも影響を与えることが分かりました。これらの発見は、DOXがカエルに及ぼす影響が、他の薬と似た作用を持つことを示唆しています。

Hanada H, Sanoh S, Kashiwagi K, Kashiwagi A. Anticancer agent doxorubicin toxicity to in vitro X. laevis tadpole organ heart and mature frog heart and liver mitochondria. J Toxicol Sci. 2025;50(7):333-342. doi: 10.2131/jts.50.333. PMID: 40603043


培養下で拍動するアフリカツメガエルの心臓の様子